嬉しいこと

最近、農業新聞に母の事がほんの少し紹介された。我が家の野菜を買い付けしてくださる方が記者さんに話してくれた一言が文字として発信されたのだ。父と母は「”珍野菜作りの名人”だって」と満面の笑顔で会話をしていた。その二人の姿から、今までコツコツと頑張ってきたことが評価された最高の言葉だったのだろうと感じた。

嬉しいことは続くもので、独身時代に野菜の買い付けに来ていた女性が、はるばる父母を訪問に来てくれて”私は鬼塚さんの野菜の大ファンなんです”と力強く話してくれた。

また、他の方より、我が家の紅芯大根を食べた方が”作り手でこんなに甘い野菜になるんですね”と驚いていたとの報告の連絡をいただいた。

父の入退院が多くなり、もう野菜作りをあきらめるしかないのでは・・・という選択から、規模を縮小して続けることに決意してよかったぁ。

母は、”野菜と一緒にここで寝たい”というくらい野菜のことが大好きだ。つい最近も寒いのが気になって深夜12時に畑を見回り、野菜にビニールをかけたりしたと言っていた・・・今までは父がしていた管理を母がすることになり、必死に野菜を守っている。70歳目前にしてがんばれるのは”美味しい!”と言ってくださる方々の笑顔があるからなのだろう。

コツコツと珍しい野菜を育てる父母をしっかり見習って、巣立っていく野菜たちが食卓できちんと力を発揮できるよう、私は微力だが発信をしていこうと思います。

農家の鬼塚さん

百年以上続く専業農家。 先祖代々の知恵と知識を土台に色々な作物を育ててきました。  七十代を迎えた父母、量は育てられないが、時間と手間と愛情は十分にかけられる…だからこその米と野菜を味わって食してくださる方へ届けたい。そんな思いで立ち上げた“農家の鬼塚さん”南国宮崎の降り注ぐ太陽の恵みと農家の技をお召し上がりください。

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