珍しい野菜を作る理由

”もっと、なじみのある野菜を作ればいいのに”

”変わった野菜は人がなかなか買わないやろ”

と、心配して声をかけていただくことがしばしばあります。

20歳で結婚し独立して野菜を作り続けてきた父母が珍しい野菜を作り始めたきっかけは、約10年前にひとりの料理長と出会ってから。そこから、人が作っていない野菜の依頼が少しずつ増え、母もアンテナを立て色んな珍しい野菜を探し挑戦をしてきたようです。

10年程前に直売所に出荷した際は、”見た目が気持ち悪い” ”色が美味しそうに見えない” などお客様の反応は悪く、野菜には手は伸びることなく、ほとんど返品されていたといいます。

現在はというと、青果コーナーには形や彩り豊かな野菜が並び、飲食店のサラダも目でも食べても楽しめる所が多くなっていることから、以前のように見た目で避けられる事は無くなっているように感じます。

では実際に我が家の野菜を気軽に手に取り購入してくださっているのか??? 

やはり ”味はどうなんだろう” ”どうやって使うの?” ”買ってみたけど辛かった” など気軽には購入されていない現状のようです。。。

それでも父母にそんな野菜を作って欲しい!と言い続けます。なぜなら、自宅でレストラン風の料理が楽しめるから(笑)

見た目や味はなじみのない野菜だけど、お客様に色々な特徴を楽しんで摂取していただきたい・・・種まき前には、ズバ抜けた栄養価の高い野菜、ビックリする味をかもしだす野菜、食感が心地よい良い野菜など、過去に作った野菜たちの話を聞き、できた野菜を頭で想像しながら企画会議ならぬ野菜会議を行います。

自宅で気軽に簡単に”味も彩も様々なお料理”が並ぶお手伝いが野菜でできるよう、これからも父母の力をかりつつ、少しの挑戦を続けていきたいと思います。

農家の鬼塚さん

百年以上続く専業農家。 先祖代々の知恵と知識を土台に色々な作物を育ててきました。  七十代を迎えた父母、量は育てられないが、時間と手間と愛情は十分にかけられる…だからこその米と野菜を味わって食してくださる方へ届けたい。そんな思いで立ち上げた“農家の鬼塚さん”南国宮崎の降り注ぐ太陽の恵みと農家の技をお召し上がりください。

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